2009年01月06日

tomoさんの防災講座(3)

あけましておめでとうございます

自助(自分で自分の身を守る)(その2)

前回の続きでもう少し備蓄品についてお話しします。
備蓄品には「命に関わる物」「ないと困る物」「あったら便利な物」に分けられます。
「命に関わる物」には「笛」「バール」「のこぎり」「ジャッキ」「ロープ」等があります。
これは自分が救助を呼ぶとき、あるいは避難路の確保や家族や隣人の救助に役立つ物です。
身の安全を確保できたら「ないと困る物」、これには先に書いた水や食料の他に日用品、衣類、救急用品、等があります。
またその置き場所ですが、これは各家庭の状況にも寄るのでこれがベストというものはないと思いますが、以下を参考としていただければ良いかと思います。
★枕元・・・笛、懐中電灯、スリッパまたはスニーカー
★寝室・・・飲料水(500mlか1リットル)、チョコレート、貴重品など最低限のものをリュックに入れておく。
★玄関・・・非常食、下着、防寒具、ロープ、のこぎりなど
★車のトランクなど・・・ジャッキ、毛布、飲料水など重いもの
とありますが、私もこの様には全くなっていません。

他には静岡県のHP内の防災局の中に「備蓄品を再チェック」という項目があります。一度ご覧になって下さい。
またYahooブログで静岡県の災害対策情報を随時更新しています。こちらも参考に見ていただけると良いと思います。

自分で命を守る次は家の中です。もちろん身近な人(ご近所様も含めて)の救助が優先しますが、そのお話は後日。
今回は家具の転倒などです。
最近はタンス等の家具は専用の納戸や造り付けのクローゼットの家も多くなりましたが、純和風に畳の部屋に和・洋タンスを置いていらっしゃる方もまだ多いと思います。
また地震を想定してもタンスに傷はつけたくないと、タンスと天井の間に突っ張り棒を使っている方はご注意下さい。畳の上に置かれたタンスはフローリング(板)床より小さな力でタンスは転倒します。その時突っ張り棒はその効果を十分に発揮できません。畳は板床と違って沈みます。また天井は床ほどにしっかり作られていないので、下からの突き上げに対しても強い物ではありません。畳の部屋にタンスを置く場合は、転倒防止用の固定金具で壁とタンスを固定することをお勧めします。特に寝室が畳でタンスを置かれている方は家具の傷より命が大事です。また家具と床の間に薄い板などを敷いてやや後ろに傾けておくと、かなり転倒を抑止することができるそうです。
タンス類の転倒を抑止する最良の設置は、まずは専用の部屋に置く、寝室の場合は床を板にする、畳の場合にはできればタンスを置くところだけでも板にする。タンスの前面側の下に薄い板を置き少し後ろへ傾ける。そして転倒防止金具でタンス上部を固定する。ここまですれば万が一の大地震でもタンスの下敷きになる前に避難できるのではないでしょうか。再度申し上げます。畳の部屋にタンス類を置かれている方は、地震の時は天井との間に入れる突っ張り棒は十分役目を果たしません。
もちろん固定金具を使用する場合、肝心の壁側の強度がなければ役にたちません。固定をするときにはその辺に注意が必要です。

次に女性の方が居る時間の長い台所です。台所と言えば火、そして食器棚。
まずは「火」、最近は炎のないIH調理器なるものがありますが、油を使う調理の場合は直火よりは安全ですが、「ゼロ」ではありません。調理中に地震が起きた場合、可能であればすぐに火を消します。天ぷら等大量の油を使っている場合には地震の最中にそれに近づくことは危険です。いったんその場から離れ、ゆれが止まってから火を消します。もし地震の影響で油に引火した場合でも同じです。ゆれが止まってから消火をします。万が一こぼれた油に引火してその炎が天井まで達した時は一人では消火は無理なので逃げた方が良いそうです。
食器棚も地震の時に扉がロックされる仕組みの物など市販されていますので自分で工夫されるのが苦手な方は検討する価値はあると思います。また食器棚の場合にはガラス面も多いので、飛散防止フィルムを貼ることを忘れないでください。我が家でもフィルムを貼ってから10年以上たちますが、表面に多少のくもりはあっても不都合は感じません。
また部屋の窓にも飛散防止フィルムを貼ればより良いと思いますが、破損した場合に危険を感じるところだけでよいでしょう。隅から隅までやっていくと際限がなくなります。



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Posted by tomo at 21:55│Comments(0)防災
 
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